誰がために/2005年

  • 監督:日向寺太郎 音楽: 矢野顕子
  • 出演者:浅野忠信、エリカ、池脇千鶴、小池徹平 他
  • 上映時間:97 形式:カラ-/35mm/ビスタサイズ
  • 製作:ジャパンケーブルキャスト/バンダイビュジアル/ワコー/メリオル/パル企画
  • 配給:パル企画/マジックアワー

イントロダクション

「誰がために」は、主人公の受難の物語である。
怒りと義憤の呪縛からみずからを解き放とうとする。
その姿を、日向寺太郎は、透徹したまなざしでいつくしみ描いた。
そこに傑出した新しい映画作家のまぎれもない初心が誕生している。
-----映画監督 黒木和雄

魅力的な若手キャストによる迫真の演技

主演は、数多くの日本映画に出演し、出演作によってまったく異なる顔を見せる演技派俳優・浅野忠信。
是枝裕和監督の『ワンダフルライフ』、黒木監督の『美しい夏キリシマ』での瑞々しい演技が日向寺監督の目にとまった、エリカ。
『ジョゼと虎と魚たち』で確かな演技力の評価を得た池脇千鶴。
そして、この映画が初出演となる『ごくせん』『ウォーターボーイズ』等のTVドラマで活躍中の小池徹平。
さらに、宮下順子、小倉一郎、香川照之、烏丸せつこらのベテラン俳優が本作に重厚感をあたえる。

日本映画を代表するスタッフと新鋭監督のみごとな融合

巨匠・黒木和雄監督(『父と暮せば』)を師とし、『美しい夏キリシマ』『スリ』などで助監督を担当していた、新鋭・日向寺太郎監督衝撃のデビュー作。
黒木監督から受け継いだ、静かに社会に訴えかける真摯な作風はそのまま、日本を代表するキャメラマン川上皓市の映像美、『誰も知らない』で高い評価を得た弦巻裕の繊細な音、そして実写映画音楽初担当となる矢野顕子の、のびやかなピアノの旋律との融合により、今社会で多発する少年犯罪の事件をベースとした生と死の本質を描いた本作のテーマを深く心に焼付ける。

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