ほんとうにあった怖い話第二十九夜/2014年

監督:大江崇允
脚本:菊池開人、永田涼、大江崇允
音楽:ボン
出演:増田みずき、内田衣津子、島﨑由莉香
尺:54分
製作:日本スカイウェイ、パル企画
発売・販売元:ブロードウェイ
2014年9月3日セル&レンタル開始

イントロダクション

大ヒットシリーズ!iPhone iPadアプリで1位を獲得した、伝説の心霊オムニバスホラー!!
すべてが実話!すべてが本物!身の毛もよだつ戦慄の恐怖映像3エピソード収録!一般投稿により寄せられた数々の恐怖実話の中から、厳選した逸話を順次再現ドラマ化するシリーズ第二十九夜!!

第一話 廃屋に潜む怨念
昼間なのに、陽があまり差し込まない薄暗い廃屋の中、古びた机の上に大きな三面鏡が扉を閉じた状態で置いてある。その手前には小さな時計が置いてあり、時刻は14時を少しまわっているのが分かる。優香は姿見の中の自分を見つめていた。「私は霊の存在について少しも信じていませんでした。だけどその日、私は覗き込んでしまったのです。何か恐ろしいものを・・・。」
きっかけは数日前の放課後、コンビニ店内でのことだった。雑誌コーナーの前で、オカルト雑誌を広げて桃子が優香たちに心霊記事の内容を力説するが、誰も真剣に聞いていない。そこで桃子が本当に危ない心霊スポットの話を持ち出し、その場所にいられるかどうかで賭け話を持ち出したのだった・・・。

第二話 死者のブログ
ゴミや衣服が散乱している部屋で亜矢子はPCに向かっていた。亜矢子は交通事故や殺人事件等で亡くなった人物の過去のブログやSNSを見ては、「こいつらは、あと何日かしたら運命の悪戯で死ぬんだ・・・」と、気持ちが落ち着き、楽しい気分になれるのだった。
ある日、検索エンジンに“事故死”と打ち込み、ネットのニュース記事で被害者の名前をクリックしていく中、“東雲哲一”という名前を見つける。その男の最後の日記には、『ずっと引きこもりを辞めようと闘ってきた。最近はもうコンビニにも行ける。ここでいっきにハードルを上げたいと思う。これ読んでる人がいたら応援のコメントくれると嬉しい』と綴られていた。その男は小学校の同窓会に向かう途中、飲酒運転の車にひき殺されたという。亜矢子は面白半分で男の知人を装い、悪戯なコメントを書き込んだのだが・・・。

第三話 カーブミラー
これは三年前に私の身に起こった出来事です。長い階段の下に古いカーブミラーが立っているこの場所は、ストーカーが片思いの相手と無理心中を図ったという事件があったそうです。それ以来、このカーブミラーにはストーカーの幽霊が映ることがあり、目が合った者にとり憑いて殺してしまうという噂が広まりました。ある日、下校途中に噂のカーブミラーの前を通りかかった私は、何かを踏んでしまったことに気づきました。足元を見ると、それはお供えの花束でした。あせりながらも、花を戻そうと屈んだ瞬間、急に頭痛と耳鳴りがしたのです。痛む頭を押さえながらも立ち上がり、ふとカーブミラーの方を見るとそこに不気味な男が映っていたのです。男と目が合った私は驚いて走り去りました・・・。