ほんとうにあった怖い話 第二十四夜/2013年

監督:清水厚
出演:青山美郷、枝川吉範、小松美咲、木本夕貴、吉村卓也
尺:65分
製作:日本スカイウェイ、パル企画
(C)2013 NSW/パル企画
発売・販売元:ブロードウェイ
2013年2月2日セル・レンタル開始

イントロダクション

大ヒットシリーズ!
iPhone iPadアプリで1位を獲得した伝説の心霊オムニバスホラー!!
すべてが実話!すべてが本物!身の毛もよだつ戦慄の恐怖映像5エピソード収録!
一般投稿により寄せられた数々の恐怖実話の中から厳選した逸話を順次再現ドラマ化するシリーズ第二十四夜!!

『蠢く』出演:青山美郷
私が高校生の頃の出来事です。親友の歩美と学校の帰り道、私たちは道路に何かがあるのを見つけました。それは車に轢かれた血だらけの犬の死骸でした。私は思わず「かわいそう」と呟きました。家へ帰って来た私は、ふと、足に血のようなものが付いていることに気がつきました。不思議に思いながらも浴室のシャワーで足を洗いました。この時から、気味の悪い感覚に怯え始めたのです。深夜、ベッドで寝ていると、何かが部屋の中を蠢く不気味な音が聞こえてきました。目を覚まし、辺りを確認したけど何も見えません。気のせいだと思い、再び眠りにつきました。朝、目を覚ますと床に何かが見えたのです。それは血溜まりでした…。

『13階』出演:枝川吉範
これは単身赴任中に経験した出来事です。会社から紹介された単身者用のマンションにも慣れてきた頃、それは起きたのです。いつものように携帯で妻や娘と話しながら帰宅し、マンションのエレベーターのボタンを押しました。やがて、1階に到着しドアが開くとそこには季節外れの黒い服の女が立っていました。無言でその場に立ったまま、降りようとしない女を不審に思ったのですが、とりあえず乗り込みました。狭いエレベーター内、背後の女を気にしつつ、階数パネルを見ると<13階>のボタンが光っていました。翌朝、管理人にその女の話をしました。すると管理人は13階には今、誰も住んでいないと言うのでした…。

『路地裏の男』出演:小松美咲
当時、大学生だった私は日頃からカメラを持ち歩き、散歩がてらに道端の景色を収めては楽しんでいました。そんなある日、ふと細い路地の花壇に目を留め入って行きました。その中の1本だけ特に艶やかな花に、レンズを向けシャッターを切っていました。すると何か気配を感じたので横を見ると、エプロン姿の男が微動だにせず立っている事に気づきました。その男を見たときは、少し気味が悪いと思いましたが、特に危ない目にも合わなかったので、その場を離れた後はすぐに忘れてしまいました。数日後、彼と一緒に路地裏を歩いていたときの事です。前と同じ場所に、またエプロン姿の男が立っていたのです…。

『鏡の中の女』出演:木本夕貴
数年前、私があるマンションに引っ越したときの話です。その頃の私は、引っ越しの最中でも姿見で自分の姿をチェックするような、表面ばかり気にするような女の子でした。部屋の荷物を整理していると、クローゼットの中に前の人が置いていったと思われる古い手鏡を見つけました。なんとなく気に入ったので使ってみようと思ったのですが、裏を見ると髪の毛がベッタリと張り付いており、気味が悪いのでゴミ袋へ捨てました。引っ越しを終え、手伝ってくれた恋人と祝杯をあげているときの事です。彼の背後の窓に誰かの影が一瞬よぎったのです。誰かに見られたような気がしたのですが、ここはマンションの15階なのです…。

『覗いている』出演:吉村卓也
その頃の僕は、仕事で夜遅く帰宅する日が続いていました。数ヶ月前、一緒に暮らしていた彼女と別れてから、一人暮らしを続けていて心身ともに疲れていたのです。ある夜、向かいのアパートの一室のカーテンに隙間がある事に気づきました。悪いとは思いましたが、つい覗いてしまったのです。その奥には、疲れたように立ち尽くす女の姿がチラホラ見えたのです。数日後の深夜のことです。盛りの付いたような猫の鳴き声で目を覚ましました。ところがその声は赤ん坊のモノでした。耳障りな声に窓外を覗くと、向かいの女の部屋でその女は赤ん坊をあやしていました。その時、見てはならないものを見てしまったのです…。