魂のリアリズム 画家 野田弘志/2014年

監督:日向寺太郎
出演者:野田弘志
助成:文化芸術振興費補助金
上映時間:71分
形式:DCP/カラー
製作・配給:パル企画
劇場公開:2014年8月23日 テアトル新宿 ほか
DVDリリース:2016年6月3日 外部サイトへ【Amazon】
予告編:外部サイトへ【You Tube】

イントロダクション

世界の美しさ、その一瞬の姿を見つめ続ける、リアリズム画家・野田弘志

誰もが知る名画レオナルド・ダ・ヴィンチの《モナ・リザ》やフェルメール《牛乳を注ぐ女》などに代表される、写実主義=リアリズム。世界の美しさ、その一瞬の存在のあるがままを見つめた彼らのまなざしを現代に継ぐ日本のリアリズム絵画の第一人者・野田弘志。デザイナー・イラストレーターの仕事を経て、30代で美術界に鮮烈なデビューを飾って以来、戦後の抽象絵画全盛の中、写実を追求し続け、常に日本の写実絵画界を牽引してきた。
70代の現在、北海道・洞爺湖を望む原生林にアトリエを構え、日々、自然を見つめ、人間を見つめ、キャンバスに向かい続けている。
圧倒的な密度の作品を完成させるために必要とする期間は一作品に一年。
本作では、最新作《聖なるもの THE IV 鳥の巣》の制作過程を、北海道の豊かな四季と共に丹念に追った。監督は『生きもの-金子兜太の世界』(10/DVD/文部科学大臣賞受賞)や劇映画『爆心 長崎の空』(13)など、映画を通して人間の本質を見つめ続けてきた日向寺太郎。
魂を込めてリアリズム絵画へと向かう、一人の画家の苛烈な情熱と献身の姿を、克明に刻印した静謐な美術ドキュメンタリー。