日野日出志のザ・ホラー怪奇劇場「わたしの赤ちゃん」/2004年

  • 監督:中村 義洋
  • 出演者:有坂来瞳、池内万作、恩田括
  • 上映時間:48 形式:カラー/ステレオ/ビスタサイズ/デジタル上映
  • 製作:ジャパンケーブルキャスト/ポニーキャニオン/コモンウェルス・エンターテインメント/パル企画
  • 配給:パル企画

イントロダクション

ホラー映画の脚本を執筆中の梅木。
思うように作品を書けず、悩む梅木は臨月を迎える妻、秋子と検診の為、産婦人科に行った。
その時に突然湧いてきたイメージ、それはトカゲを身篭るという夫婦の話。
梅木は妻の妊娠中に不謹慎だと怒られながらも作品の出来にとても満足していた。
映画がクランクインを迎え、ついに秋子の出産の時……
我が子と対面した梅木が見たものは半分人間で半分爬虫類という、梅木の描いた脚本よりもグロテスクなものだったのだ!!
脚本の世界と酷似する現実に困惑する梅木。
秋子と両親はトカゲの我が子を人間の子の様に可愛がり、育てている中、梅木だけが我が子を愛せずにいた。撮影が終盤に差し掛かり、ついにラストを迎える。
そこで梅木は突然、脚本の中の、トカゲの子を最後に殺してしまうという設定に書き換えるという。
最後にトカゲの子を育てていくというストーリーに賛同していたスタッフは反対を梅木に反対をするが、梅木スタッフに向かい「こんな奴はね、こうやって殺すんだ!」と言い、撮影用のトカゲの人形を掴み床に叩き落そうとした。
途中で、スタッフに取り押さえられ梅木は撮影現場を追い出される。
その夜、あまりの非現実的な状況に耐え切れなくなった梅木はついに我が子に包丁を向ける。
部屋中を這いずり回って逃げる赤ん坊に梅木はそれを突き刺した……!!