パチスロひとり旅／2001年

「パチスロひとり旅」は、そのタイトルの通り、日本全国をぶらり、ひとり旅をしながら、旅の始めは「目押し」すらできなかった1人の男が600万ものサラ金等での借金をパチスロで稼いだお金だけで
返済していく、パチスロを新しい切り口で捉えた実在の人物・名波誠氏の実話を描いた作品である。
借金返済に励むスロッター、名波役には、子役からのキャリアを持ち、現在ではテレビで麻雀の鬼才ぶりを発揮する坂上忍。
彼につきまとう家で少女ハルナ役には本作品でデビューを飾る、諸岡ひとみ。名波の恋人役に浅見翔子。
そして風変わりな実業家、矢代役には、数々の映画・テレビで深みのある渋い演技が光るベテラン・岩城滉一。
監督は、94年「ゴト師株式会社３」で劇場長編デビュー、以来「ZERO　WOMAN」や「サソリ」、「パチスロ覇王炎の大連チャン」など多くの作品を手がける後藤大輔。
原作は、実話協力・名波誠、漫画・奥田渓竜による同名ヒット漫画「パチスロひとり旅」（白夜コミックス）。

証券会社でバリバリのエリートだった名波誠（坂上忍）は、リストラで職を失うと、サラ金から多額の借金を抱え、恋人マキ（浅見翔子）を残したままボロボロの愛車で日本全国パチスロ放浪の旅に出かけた。
全国各地のパチスロ店で課税だお金を毎月末にやってくる返済に回す日々。
そんなある日、彼は、パチスロ店や健康ランドなど、行く先々で金髪の女ハルナ（諸岡ひとみ）に出会う。
ふとしたキッカケで行動を共にすることになった2人は等価交換バカ出しと噂に聞く「パーラーベスト」へ向かった。
なんかワケありのハルナ。それもそのはず20歳と言っていた彼女は実は15歳の家出少女だったのだ。
おまけに多額の借金があるらしい・・・。
赤字で借金を返済できず、苛立つ誠は「パーラーベスト」で50万を賭けてチンピラにサシウマをしかけた。
その姿をパーラーの司令室からじっと見守る矢代徹（岩城滉一）・・・。
互いにどちらも譲らず、互角の勝負を続ける誠と勝部。
そんな時、名波の身の上にとんでもないことが！
果たして今月は借金返済を達成することができるのか！？