ゴト師株式会社Ⅲ/1994年

  • 監督:後藤大輔
  • 出演者:根津甚八、田村亮、喜多嶋舞ほか
  • 上映時間:92 形式:カラー/35mmビスタビジョンサイズ
  • 製作:㈱ビデオチャンプ ㈱テレビ東京 ㈱パル企画
  • 配給:㈱パル企画

イントロダクション

昔、悪徳ホールばかりを狙う『鍵と釘』という名のゴト師がいた。
20年程度前の冬の夜、2人はしくじり、『鍵』は見回りの店員に右手を潰されたあげくに逮捕された。
仲間を見捨てて逃げた『釘』――それが、ゴト師株式会社のリーダー君島(根津)の忘れられない過去であった。
それから20年後、直江津のミスターパチンコが「右手」と呼ばれる謎の男に狙われているとの情報を得た君島は、単身直江津を訪れた。
ミスターパチンコは、以前、君島が釘師をしていた場所であった。
裏ROMを使ったゴトで地方のホールを潰しまわる「右手」の狙いは一体、何なのか!?
「右手」が雇ったと思われるセットゴト集団の存在を確かめた君島は、死んだ父の跡を継ぎ、ホールの社長となった早苗(喜多嶋)から、成功報酬200万でミスターパチンコを守って欲しいとの依頼を受けるのであった。
そして、ゴト師株式会社が動き出した。ミスターパチンコに仕掛けられていた裏ROMを調べる博士(荒谷)。直江津に向かう君島以下、情報屋(でんでん)、工事屋(松田)、ユミ(中嶋)、マサル(加藤)らメンバー達。
永久連チャンの可能な“セットROM”を分析し、一人東京に残り封じ対策に取り組む博士。いよいよ決戦か、と思われたその時、博士は「右手」の仲間に拉致されてしまう。
呼び出された君島を待っていたのは、かつての仲間、『鍵』…5年間服役した後自分が捕まったホ-ルに放火し焼き死んだと思われていた男、その為に20年間君島を苦しみK悩ませていた男…新村(田村)であった。
今、長い間背負ってきた過去を断ち切る為、時間を超えた男と男のプライドを賭けた戦いが始まろうとしていた。