【イントロダクション】
失った時間を、誰と生きる
日中国交正常化50周年に日中合作で描かれる、心の再生の物語。

『火垂るの墓』『こどもしょくどう』の日向寺太郎監督と、『うなぎ』(今村昌平監督)のベテラン脚本家冨川元文と初タッグを組んだ日中合作映画。
本作はベルリン国際映画祭金熊賞受賞を受賞した『香魂女-湖に生きる』(シェ・フェイ監督)の原作者でもある周大新(チョウ・ターシン)の同名原作を映画化。周氏は中国の一人っ子政策の渦中に生まれた一人息子を若くして亡くし、原作はその息子との魂の交流を綴った実体験を元にした物語。
その原作の核となる「大切な人に先立たれた人々の心の再生」を冨川氏が脚本で大胆にアレンジを加え、息子と瓜二つの青年との出会いを通し、主人公・唐大道とその家族が生きていく力を取り戻していく姿を描いた感動作が完成した。

【ストーリー】
わが子に先立たれた喪失感と後悔の念を抱え、息子が生きた証を探し求める父がその先に見つけたものとは―――

社会的名誉も地位も手に入れた著名な作家の唐大道。彼は自ら選んだ道こそが最も正しい道だと信じて疑わない独善的な人間であった。
それは、愛する息子・英健に対しても同じで、息子の幸せの為だと恋人の張爽が農村出身という理由だけで別れさせた。
しかし、その絶対的な信念は、英健が29歳の若さでこの世を去ったとき崩れた。
「父さんが好きなのは、自分の心の中の僕なんだ」という言葉を遺した英健。息子はどんな生き方を望んでいたのか…。
まだ近くにいるはずだと様々な本を読みあさり息子の魂を探した。
そんな中、英健と瓜二つの劉力宏と出逢い、息子の姿を重ね度々彼のもとを訪れる大道。
妻の瑞英は大道を制止するが、彼と会うことを止めることはできなかった。
しかし、息子にもう一度会いたいと願う強い気持ちはひとつの奇跡を起こすことに。

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