【イントロダクション】
早世の鬼才・小路啓之が遺した家族愛の物語、ついに映画化。
2016年10月20日にこの世を去った早世の鬼才・小路啓之の原作「ごっこ」は、一見ほのぼの子育て漫画のようだが、社会の暗部をファンタジックに描いた名作として知られている。今回、実写映画化にあたり、『凶悪』の脚本家・髙橋泉と、『ユリゴコロ』で新境地を切り開いた監督・熊澤尚人、そして、役が憑依したかのような渾身の演技をみせる千原ジュニアと、子どもながらに強い意志を持った眼差しの平尾菜々花を迎え、狂気を内包する不器用な父性愛と自己犠牲の連鎖を描いた、是非に揺れる家族の物語が誕生した。そして、二人を見守る商店街の住人達に優香、秋野太作、中野英雄、石橋蓮司ら実力派俳優たちが顔をそろえる。
繰り広げられる温かな日常とは相反して、社会的孤立から生まれた父娘のもろい関係性は、普遍的な家族像とはほど遠いけれども、お互いに唯一無二の存在とし、ともに成長しようとする二人。このごっこ生活に隠された事実が明かされた時、衝撃のクライマックスにあなたは耐えられるか――。

【ストーリー】
大阪の寂れた帽子店には、40歳目前にも関わらずニートの城宮と、5歳児・ヨヨ子の親子が仲睦まじく暮らしていた。
実はこの二人、他人に知られてはいけない秘密を抱えた親子だった。
十数年ぶりに城宮が実家に戻ったことを知る幼馴染で警察官のマチは、突如現れたヨヨ子に疑いの目を向ける。
ごっこ生活のような不安定な二人のその日暮らしはある日突然、衝撃の事実によって崩壊してしまう……。

【動画配信】