【イントロダクション】
戦後70年近くたったの長崎。かつての爆心地周辺には原爆を体験した人、その子どもたち、孫たちがともに暮らしている。出演は北乃きい、稲森いずみ、柳楽優弥。芥川賞作家で長崎原爆資料館館長の青来有一の原作を、日本を代表するジャズピアニスト・小曽根真の音楽に乗せて、『誰がために』『火垂るの墓』で高い評価を得た日向寺太郎監督が3世代にわたる人々の記憶と現在の想いを丁寧に編み上げた静かな感動作。

【ストーリー】
―たくさんの命が失われた長崎爆心地周辺のこの街で今を生きる人々が巡りあい、それぞれの過去を受け入れ、あたらしい一歩を踏み出す再生への8月9日をむかえようとしていた。

坂の上の団地に住む長崎大学3年生の門田清水は、父母と平凡だが幸福な日々を過ごしている。陸上部で汗を流し、医学生の光太とのデートを楽しむ日々。将来のことは漠然としているが、何の不安もない、明るく純粋な少女だった。ある日、母とケンカしたその夜、母が心臓発作で亡くなった。あまりの突然の出来事に、清水はその死を受け入れられない。母からの電話を無視した罪悪感に押しつぶされそうで、言いそびれた「ごめん」を言葉にすることもできなかった。
一方、高森砂織はまもなく娘の一周忌をむかえるが、一人娘を失った悲しみを癒せないでいる。砂織の実家は、300年続くカトリックの家だった。母・瀧江と父・良一は、孫の死を「神の思し召し」と考え、試練を乗り越えようとしてきた。ある日、砂織の妊娠が発覚する。また子供を失うのではないかという恐怖と、生みたいという思いで混乱する砂織。夫の博好は、やり直そうと砂織を励ますが、砂織は、なぜ沙耶香を失ったのかという思いに心を支配されていく。
やがて、砂織と清水は浦上天主堂近くで導かれるように出会う。二人は共に大切な人を亡くしたことを知り、互いに欠けたものを求めるように心を通わせる。 閉ざしたふたりの心は、明日という未来へすすむことができるのか・・・

【動画配信】

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